薬剤師あらいぐママの子育て日記

2017年3月第一子女児出産。子育てで思ったことや日々のことについて綴ります。当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

遠視性弱視だった私の経験と、ママたちに伝えたいこと

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私は幼稚園時代の視力検査で遠視による弱視がわかり、5歳からめがねを掛けています。その後、10代で斜視になり20歳で斜視の手術を受けたりといろいろありました。

そんな私の経験や、ママたちに伝えたいことを綴ります。

もしお子さんが同じように遠視の方の目に留まったら、参考にしていただけると幸いです。

 

 

私がメガネをかけ始めるまで

就学時健康診断で遠視が発覚

就学時健診の視力検査で引っかかった私は、母親に連れられて眼科に行くことになります。母によると、よく転んだり、ものにぶつかる子だな、と思っていたそう。また、心配になるくらいすごくボーッとした子で、視力のせいだったかもしれないと言われましたが、今もボーッとしているので性格かもしれません(笑)。

 

メガネが嫌で眼科で大泣き、看護師さんを困らせる

眼科での検査が終わると、私は母親に「私メガネになるの?」と質問しました。このとき「ならないよ、大丈夫」と言われるのを期待していたことを今でも覚えています。帰ってきたのは「そうだよ」という答えでした。母も答えにくかったことでしょう。

その答えを聞いた直後から、私は「メガネいやだ、かけたくない」と言ってわんわん泣きました。母親と看護師さんがなだめても泣くので、看護師さんに「他の人もいるからね、迷惑になっちゃうからね」と言われて、泣くことも許してもらえないのかと余計にわんわん泣きました。

 

眼科からの帰り道、「おかあさん、わたしメガネかけてもいいよ」

目を腫らして眼科から帰る道で、ふとメガネかけてもいいかな、と思えるようになり、「おかあさん、わたしメガネかけてもいいよ」と言いました。泣いてスッキリしたのと、母が困っているのを感じていたからかもしれません。

 

メガネをかけ始めてからのこと

人の目を気にする私のために、幼稚園の先生に根回ししてくれた母

私は幼稚園時代から人にどう思われるかをとても気にする性格だったようで、母は、メガネをからかわれたら私の心に傷が付くと、幼稚園の担任の先生に配慮をお願いしてくれました。担任の先生は、メガネを掛けている子がいたらバカにしない、からかわないといった話をみんなの前でしてくれました。その結果は効果てきめんで、友達に「メガネかっこいいね!」と言われた私は早速母親にそのことを自慢しました。単純です^^;

その後、小学校ではメガネザルとからかわれたりはしましたが、いじめに発展するようなことはなく、私も「メガネザルじゃないもん!」と言い返していました。

 

視力は回復するが、斜視の症状が出始める

訓練の甲斐あって、視力はかなり回復し、遠視はありますが弱視ではなくなりました。しかし、小学校高学年くらいから、今度は斜視の症状が出始めました。この頃は斜視を目立たなくする簡単な訓練を家で続けながら様子を見ていました。

 

高校生で念願のコンタクトデビュー

主治医の先生に、高校生になったらコンタクトにしていいよ、と言われていたので、高校入学と同時にコンタクトレンズにしました。この時は本当に本当に嬉しかったのを覚えています。

ドライアイなので、ソフトレンズは駄目と言われて、ハードレンズにしました。

 

20歳、斜視手術を受ける

20歳になり、斜視の症状も少しずつすすんでいたこと、年頃で人の目が気になったことから、斜視手術を受けました。局所麻酔の手術だったのですが、目の手術なので手術器具が見えて、少し怖かったです。手術は無事成功しましたが、手術の影響で数年間は目が充血しやすくなりました。今では落ち着いています。

斜視手術を受けてから、人の目を見て自信を持って話せるようになったので、手術を受けて良かったと思っています。

その後斜視はまた徐々に出てきていますが、また手術を受けることもできるので、症状が強くなったときには主治医の先生に相談するつもりです。

 

現在もコンタクトレンズで快適に過ごしています

現在も、ドライアイではあるものの、外出時はコンタクトレンズで快適に過ごしています。

 

お子さんに遠視性弱視が見つかったママたちに伝えたいこと

検査を受けてください、お子さんに適切な治療を受けさせてくださいということはいろいろなところで言われています。そのことはもちろんですが、多くのお父さんお母さんは、実行されていると思います。

実際に弱視の子どもだった立場から言いたいことは、お父さんお母さんは、自分のことを責めないでください。ということです。

子どもが弱視だと分かったら、初めはショックを受けるでしょう。私でもそうだと思います。

でも、子どもは自分のことで親が悲しんだり、泣いたりすることを望んでいません。

 

私の母も、私の目のことで影でわんわん泣いていたとのことで、そのことを親戚に聞いたときはとても悲しく、メガネが嫌だと大泣きした自分を責めてしまいました。

 

初めはメガネをかけるのがいやでした。でもその気持ちはすぐに消えて、メガネをかけても変わらず楽しい子ども時代でした。

子どもの遠視は珍しくないので、友達もお揃いのメガネだったりしてわかり会えたりしましたし、年齢が上がるにつれて今度は近視でメガネをかける同級生が増えて、メガネの違和感は減ってきます。

検査で発見してもらえて視力が回復したからこそ言えることかもしれませんが、メガネをかけていたことで、大きく困ったことはありませんでした。寧ろ、いまコンタクトレンズだけで困らずに生活できていることに感謝しています。

 

もしお子さんが遠視の方がいらっしゃったら、小さいうちからメガネをかけることをかわいそうに思うのではなく、お子さんと一緒に前向きに治療に取り組んでほしいです。

 

遠視で治療中のお子さんたちが、良い医師、視能訓練士の方に出会って、視力が回復することを、同じ体験をした者として願っています。

 

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