伝説の灘校教師!橋本武先生の国語がすごい!
佐藤ママこと佐藤亮子さんの本を読んでいて知った灘中灘高では有名な元灘校の国語教師、橋本武先生の書籍「伝説の灘校教師が教える 一生役立つ学ぶ力」を数ヶ月前に購入しやっと読むことができました。
とてもためになる内容で幼児教育にも役立つ内容だったので紹介します。
橋本武先生とは
橋本武先生は灘校が全国的な有名校になる前から50年以上も灘校国語教師として教壇に立ち、作家や政治家、医師、弁護士などの多くの優秀な人材を育てたことで有名になりました。
橋本武先生の国語はここがすごい!
銀の匙を教材にしたスローリーディング
中でも、中勘助さんの「銀の匙」という一冊の本を題材として3年間授業を行う「スローリーディング」はとても有名です。
「遊ぶ」気持ちで「学ぶ」方法を教える授業
このような授業を通して橋本武先生が教えたかったのは「遊ぶ」気持ちで「学ぶ」ことでした。子供が遊ぶような感覚で学んでいけるように仕向けることを徹底的に考えた末にたどり着いたのが「銀の匙」の授業などだったのだそうです。
すぐ役立つものはすぐ役立たなくなる
橋本武先生の言葉として「すぐ役立つものはすぐ役立たなくなる」というものがあります。受験や試験直前の詰め込み学習が必要なときもありますが、そのような付け焼き刃の知識は身につかず、すぐ役立たなくなるというものです。
長期的な学力や能力を身につけるためには枝葉にまで疑問をもち、じっくりと腰を据えて考える姿勢が大切だと橋本先生は述べています。
横道にそれる勉強のススメ!
橋本武先生の授業は徹底的に横道にそれる内容でも有名です。作品中に凧揚げの場面があれば校庭に出て凧揚げをしてみたり、駄菓子が登場すればみんなで駄菓子を食べてみたり、といった具合です。
スローリーディングだけではない橋本先生の国語
スローリーディングがよく取り上げられる橋本武先生ですが、実は月に1冊課題図書を与えて感想を書かせる多読も並行してすすめていたそうです。
橋本先生の教えは子育てに活かせる内容もいっぱい
橋本武先生の教えは中学高校の勉強のみならず、人生を通して役立つものだと感じました。子育てについても参考になる内容が数多くあります。
まず、子供が自発的に学べるようにするためには大人が「子供が遊ぶ感覚で学べるよう導く」ことが大切なのだと考えさせられました。
また、子供の答えに正解不正解などといった評価はせず、子供が考えた過程を重視したり、人によっていろんな考えがあることを学ばせる、といった姿勢を私も子育てする上で見習いたいと思いました。
おわりに
ずっと気になっていた橋本武先生の本をやっと一冊ですが読むことができました。子育てや仕事など、人生にも役立つ内容が数多くあり、私も子供にこんな一生の財産になる教育をしたいと感じました。
美しい日本語でわかりやすく書かれていて2〜3時間もあれば読み終わることができるのでおすすめです!
橋本武先生の本は他にも出版されているので近々読んでみようと思います。中勘助さんの「銀の匙」も読んだことがないので、こちらも読んでみたいと思っています。