【絵本読み聞かせの効果】私が国語で県内2位になった母の読み聞かせ習慣
勉強しなくても国語が得意だった小〜高校時代
私は薬剤師で仕事や進学先は理系ですが、得意科目は国語、英語、化学です。中でも国語は得意で、薬学部志望だったのでほとんど勉強しませんでしたが常に偏差値65以上、高校時代の全国模試では国語の偏差値70台で県内2位になったこともあります。
私が数学など理系科目が得意でないのに国立大学薬学部に現役合格できたのは、国語や英語が得意で点数を底上げしてくれたおかげだと思っています。国語をほとんど勉強しなかったので、ほかの科目の勉強に時間をかけることもできました。
また、高校は県内1位の進学校(偏差値70台)に論文試験で合格しています。普通に受験していたらもしかしたら受かっていなかったかもしれません。
国語が得意なのは絵本のおかげ
私が国語が得意になったのは、ひとえに母親の絵本読み聞かせのおかげだと思っています。ちなみに、母親は高卒のごく普通の専業主婦でしたし、父親もごく普通の学力です。
私を国語が得意な子にした母の読み聞かせ
母の読み聞かせは特別なことはしていません。熱心なお母さんのように1日10冊以上読んだりするわけではありませんし、裕福ではないので何百冊も絵本を購入したわけではありませんが、毎日読み聞かせを継続していました。
母の読み聞かせのポイントは5つです。
- 0歳から毎日読み聞かせる
- 寝る前に読み聞かせる
- 毎月1冊ずつは絵本を買ってあげる
- リビングの本棚の手の届く場所を絵本の定位置に
- 親も本を読む
1.0歳から毎日読み聞かせる
2つ上の兄がいたこともあって、母は私が生まれてすぐから毎日絵本を読んでいたそうです。というより生まれる前から兄に読んでいました。読み聞かせる絵本は今でも名作と言われるような定番絵本や、近所のママに聞いたおすすめ絵本などが多かったようです。
2. 寝る前に読み聞かせる
夜寝る前になると母が私と兄に「好きな絵本持っておいで」と言って、寝室で読み聞かせタイムが始まるのが寝る前の恒例行事でした。
母は在宅で仕事をしていた時期もありますが、どんなに忙しくても、寝る前の5分だけは読み聞かせの時間を必ず作るようにしていたそうです。
私も絵本を読んでもらっていたときの幸せで楽しい気持ちは今でも覚えています。
3. 毎月1冊ずつは絵本を買う
裕福ではなかったわが家ですが、父の給料日には街の大きな本屋さんに自転車で行って、好きな絵本を1冊ずつ買ってもらっていました。
また、おもちゃはほとんど買わない母親でしたが、それ以外の時にも欲しい絵本があると購入してくれました。
このことが、「本は良いものだから親も買ってくれるんだな」と本に対して私が肯定的な感情を抱くきっかけになったと思っています。
また、図書館にも通って紙芝居や絵本を借りたりもしていました。
4. リビングの本棚の手の届く場所を絵本の定位置に
子どもが絵本をすぐ手にとって読めるように、母はリビングの大きな本棚の下二段を絵本の定位置にしていました。
自分で絵本を読める年齢になると絵本を取り出して読み、教わらなくても4歳頃には自然とひらがなを覚えて書けるようになりました。
5. 親も本を読む
子供に本を好きになってもらうために、母も日頃から本を読むように心がけていたそうです。もともと読書が好きというのもありますが、母がよく本を読んでいたのは私の記憶にも残っています。
小学生くらいになると有名な作家さんの作品のことで母親と話が盛り上がったりしてより一層本好きになりました。
絵本の効果はいつ現れる?
0歳から絵本の読み聞かせをしてもらっていた私ですが、発語は普通でしたし、かなりぼーっとした子供だったので母は「この子はきっとお勉強苦手かも…」と思っていたようです。絵本読み聞かせは一朝一夕の効果を期待するものではなく、親子のふれあいや言葉を通して将来的な学ぶ力を身につけるものだと思うので、すぐに効果が出なくても続けていくことが大切だと思います。
おわりに
私の体験は1つの事例に過ぎないので、絵本読み聞かせにはそれぞれの家庭のやり方があって良いと思います。私自身、娘は活発なタイプで全身を使う遊びの方が好きなので母のようには絵本読み聞かせをできていないのが現実です。
絵本読み聞かせが国語力をつけるのに成功した一例として書いてみましたが、参考にしていただければ幸いです。